***New Orleans Dictionary (7/23〜29)***
SIGGRAPHにエネルギー吸い取られましたので、観光なことはあまり.....。
でも楽しかったよう(^o^)丿
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三日月の街
New Orleansは、ミシシッピ河の湾曲した部分に沿って広がる、三日月状の街です。Crescent Cityと呼ばれています。
今回この街で開催されたSIGGRAPH2000でも、月はシンボルマークになりました。
ロゴだけではなく、Theater上映の各作品のオープニングや発表者のスライドなど、必ず使用されています。バックの黒地に映えてとても幻想的なデザインです。
部屋の窓から見た街の風景。

気候
相当暑いのは確かです。湿度・温度ともに沖縄くらいを基準にするといいと何かに書いてありましたが。ただ雨は私がいた一週間のうち、夜に一度くらいしか降りませんでした。
湿度はかなりのものですが、東京のように空気が汚いわけでもないですから。
とにかくどこでも屋内の冷房との温度差がすごいのが深刻なので、持ち歩く長袖も完備したほうがよいです。

時差
この時期、夏時間も含めて日本とはマイナス14時間です。到着しても、帰ってきてからも慣れるのにすごく苦労しました。
しかもけっこうこまぎれで睡眠をとっていて、Siggraphで疲れてしまって夕方6時くらいから9時すぎまでばったり仮眠をとってそれから夕食、という変な毎日でした。
で、朝は6時前には目が覚めちゃって苦しかったです。帰りの飛行機でも疲れ果てましたし、日付変更線は魔物ですね。(+_+)

ニューオリンズ国際空港
別名Moisant Airport、空港の略称コードはMSYです。こじんまりした規模の空港ですが、改装したてのようでとてもきれい。お店も地元特有の、ジャズ関連の店など、小さいものがぽつぽつとあります。
空港からホテル街へのシャトルバスチケットなどはここで買います。
ニューオリンズの空港です。

ガイドブック
New Orleansについて一番ページ数を割いていて(約140ページ分くらい)、実際役に立ったのは「地球の歩き方:アメリカ南部」です。
いわゆるガイドページの他にも、音楽・料理・出身の有名人といった豊富なコラムがとても勉強になります。その他で載っている地域はアトランタなど、南部の都市がかなり細かく網羅されています。
思い切ってNew Orleansの部分だけばっさり裁断して綴じ直したものを持ち歩いてました。
あとはNew Orleans関連の旅行記がテーマのHPを結構たくさん読みました。やはりカーニバルやジャズ中心の体験記が多かったです。
SIGGRAPHは会場が持ち回り制?なのか96年にもNew Orleansの同じ場所で開催されていますので、その頃のを探したのですが、さすがにこの時期のHPは少ないですね….。
ミシシッピ河をゆく蒸気船!

デルタ航空
機内食がなかなか美味しかったです。お酒もいっぱい飲めたし(^.^)帰りのステーキは特によかったですよ。
毛布の毛が抜けやすくて、行きで履いていった白のジーンズが青のけばけばだらけになってあとから取るのに苦労しました(T_T)
乗り換えはアトランタでした。かなり大きな空港で、免税店なども揃っているので帰りは化粧品などをまとめ買いしました。夜明け前の出発時間にもかかわらず、ここでかなり元気が出ました。(^.^)
ちなみに、航空券の予約は大学生協のトラベルセンターで行ったのですが、デルタが一番安くて、航空券だけの料金だと155,000円です。

Airport Shuttle Bus
空港とホテル街をまわってくれるマイクロバスみたいな乗り物で、片道$10です。チケットは空港で買えます。(Siggraph会場でもカウンターがありました。)
ガタイのよいお姉さんがひとりでひょいひょいトランクを積みおろししつつ、運転してくれました。
町の様子を眺めるのが面白くて、ちょっとした観光気分で乗ってました。標高のひくい理由で発生したという「家型」の墓も、通りがかりの墓地で学習。。
ただし、ホテルをひとつひとつ廻るので場所によってはとても時間がかかります。ささっとホテルに着きたい人はタクシーの利用のほうをおすすめします。
Hiltonはいわゆる川沿いで、ホテル街から外れた場所にあるので一番最後の順番になってしまい、結果的に空港からだいぶ時間がかかってしまいました。

タクシー
空港とダウンタウン間は均一料金制度です。
お客が二人までなら$21、3人以上なら一人あたり$8の加算、というふうにはっきりしているので、逆にちゃんとしたこういう張り紙のないタクシーは気をつけたほうがよいようです。
帰りは早朝の飛行機だったので朝の4時半くらいにホテルから乗り込んだのですが、なかなか楽しいお兄さんのようで、ご主人とは結構話し込んでました。
なんでも、トランペットが吹けるとのことで、ご主人がバイオリン弾きだったのと、私がクラリネット吹きだった話をしたら、「バンド組もうぜ〜」と言ってくれました。(゚o゚)

New Orleans Hilton Riverside
ミシシッピ河沿いにある、大型なホテルです。コンベンションセンターには、River Walkに繋がる出入り口を使えば、ほとんど屋外に出ずに行き来できます。
そんな利便性もあって、わりとあっという間に予約が埋まったようです。
Classic$135またはDeluxe$149がsiggraphのサイトから予約できたんですが、すでに前者は4月で締め切り。値段はsiggraph価格なのか通常料金なのかは不明。)
ガイドブックにはミシシッピ河を望める部屋をとるべし、と書いてあったのですが、見事に反対側でした。(T_T)
でも、17階だったので、眺めはすばらしく、ホテル街以外は比較的低層な建物が多い街なのでかなり遠くまで見渡せました。夜景もグーです。
レストランはけっこうあります。結局ほとんどすべての朝晩の食事をホテル内ですませましたがとても満足でした。地元の人もお酒を飲みに遊びに来ているような賑やかな雰囲気があって楽しめました。
Hiltonのお土産やさん。
最終日に予約して行きましたが、ピート・ファウンテンズ・ナイトクラブという有名なジャズのライブハウスがあります。いやあ素晴らしかった。
今回は全然利用しませんでしたけれどプールやスポーツクラブなどの施設も充実しているし、お土産店もコンビニ代わりに通ったし、
ホテル内のビジネスセンターは親切でいろいろ助かったし(消しゴムを借りに行ったらくれたらしい。)まあとにかく、ちょっと高いけど結果的にホテル内でなんでもこなすことができて、ここにしといてよかった!
ただし、ここはビジネス地域と呼ばれるところで、フレンチクオーターなどからは決して近い場所ではないし、観光したい人にはそんなに便利なところじゃないのかもしれません。
もうちょっと「遊べる」地域にあるホテルも予約できるので、その辺も考慮に入れてホテルは決めたほうがいいです。
夜のHilton玄関前風景。

メール
ニフティには、コンピュサーブ経由の接続で、New Orleansにもアクセスポイントがあり、とても重宝しました。
もともと、ニフティマネージャという専用のメールソフトでやっているので、番号の設定などは海外用の接続ファイルを呼び出せばいいわけで、非常に簡単に済みました。(ただし、インターネット用の回線ではありません。)
実家とか友人には絵葉書代わりにメール出して済ませてしまっていました。仕事の連絡とかでやりとりもできましたし、どこでもつながるってのは便利ですね。
でも、ホテルの外線電話は、一回ごとに1$とられちゃうんで…。

River Walk
ミシシッピ河沿いにおよそ1キロはあろうかという長さで続いている、ショッピングモールです。
Hiltonには専用の出入り口があるので、毎日ここの中を通ってコンベンションセンターに行きました。ほとんど屋外に出ずに済みます。とにかく外は暑いので助かりました。
Gapやエディーバウアーなど、日本でもおなじみな店はありますが、それほど高級志向な感じではありません。お土産を探すのにぶらぶらするにはとても楽しいところです。
どの店も丁度夏のバーゲン時で、服なども安く買うことができて得をしました。
ケイジャン料理の食材や調味料の品揃えが充実した店とか(←おすすめ。試食も出来ます。)、地元ならではのお土産品の店も多かったですし、いかにも観光客向けの似顔絵屋台や刺繍などの屋台も出ていて賑やかでした。
Cafe du mondeの支店もあります。
フードコートはかなり充実していて、昼時や夕方はSiggraphのパスを首から下げた人で一杯になります。
中華料理のファーストフード(その名も「Panda Express」)は東洋人中心に大盛況でした。あとはだいたい、眺めるだけでおなかいっぱいなボリュームたっぷりのカウンターがずらり。
まあとにかく構造が雰囲気的に似ているので千葉育ちの私は勝手に「ららぽ〜と」と呼んでました。そんなかんじなのよ。ちょっと昔のね。
RiverWalkのフードコートです。

アメリカ水族館
コンベンションセンター側と反対のRiver Walkのつきあたりの位置にあります。ストリートカー一駅分なので、Hiltonからも余裕で歩いていける距離です。
アメリカについて初日の午前中に遊びに行きました。(これが唯一の観光であったような…。)日本でもおなじみのImaxシアターも併設されていて、建物のガラス張りな感じも、かなり近代的な印象です。
ガイドブックによると、南北アメリカ大陸にしぼって約530種、1万匹の水棲生物を集めたユニークな水族館で、アマゾンやミシシッピ河などテーマに沿った展示が面白かったです。
お洒落なアメリカ水族館。
実際に水中生物に触ったりできるコーナーには子供たちがおおはしゃぎで並んでました。クラゲとか、タツノオトシゴなんかが、あらためて見ると珍しくてきれいで、すごく印象深かったです。
ちなみに、水族館だけだと大人は$12,IMAX込みだと$16.25、その他動物園とのセットのチケットや、クルーズ込みなどいろいろバリエーションがあります。
ご家族連れで行くならぜひおさえておきたいスポットですよ。
クラゲって美しい....

Cafe du monde
日本の店で何度か食べてましたけどNew Orleans原産のものだとは知りませんでした。
四角いベニエというドーナツとカフェオレが名物です。揚げたてほかほかで粉砂糖をどっさりかけてくれます!
でもそんなに甘くないのが不思議で、3つくらいは簡単に食べれます。朝はたっぷり食べているのでいつのまにかこれが昼ご飯に….。
大きなフローズンカフェオレが季節柄よく売れていて、すごく甘いけどヤミツキになる美味さでした。
本店のほうは24時間営業とかで観光スポットになっているそうなんですけれど私たちが通ったのはもっぱら、通りがかりのRiver Walk内の支店のほうです。
日中ちょっとおなかがすいたときは、会場からここまで戻ってきてドーナツをつまんでました。
ドーナツを前に大喜びのカーミット(SIGGRAPH戦利品)

料理
全体的にかなりスパイシーなものが多いです。もともとこのあたりはタバスコなどのホットソース系の生まれ故郷なんですよ。
また、エビ・ザリガニ・ナマズなどのフライ系も多彩。タルタルソースやタバスコ系スパイスソースにつけながら食べてるとビールが進む進む!
あとは栄養たっぷり、という感じで豆やシーフードがたっぷり入った煮込み系のスープや、そういうのをご飯にかけたりしてあるプレートはNew Orleans名物。

私たちはほとんどホテル内のレストラン(しかもいろいろ食べられて気に入ったのでKabby's Sports Bar & Grilleというところに毎度。)で済ませていました。
その名の通り、スポーツ関連のプレミアグッズ(有名選手のユニフォームとか)がたくさん展示してあるレストランで、いろんなスポーツ中継がいっせいに放映されているのでかなりにぎやか。
地元からもお酒を飲みに来る人がけっこういるようです。
朝食はビュッフェ形式で$12.95。その気があれば朝っぱらから無限に、すさまじく、カロリーが消費できます。でも美味しいものばっかり。普通の朝食メニューが各種。
夜はハンバーガー的な軽食から本格的New Orleans料理まで出てきますし、お酒の種類もたくさんあります。量はすごく多いです。
さらにどっさりポテトフライが山盛りになって来るので、ひとつのお皿を二人で分けてもらうくらいが十分。
常連だったKabby's Sports Bar
PoBoysというのは、フランスパンのサンドイッチみたいなものです。私はローストビーフと野菜がたっぷりはさんであるやつが好きでした。
他にもシーフードフライ入りなどあります。
ちなみに、Pain Perduというのは、フランスパン製のフレンチ・トーストですが朝食ビュッフェで山のように積みあがっていました。超甘。
個人的にとても気に入っていたのはBisqueというスープなのですが、魚介類ベースのルウの、濃い目のスープで,クラッカーなどを砕いて一緒に食べると美味しいです。コーンとカニ入りのスープをよくいただきました。
シーフードのフライは、盛り合わせで頼むことが出来ます。揚げたての牡蠣フライはすごくビールに合います。(^.^)あと定番なのはシュリンプ。ぷりぷりです。辛いソースにつけるといけます。
ナマズのフライは、びっくりするほどあっさりした白身なので無理なく食べられます。
豆や肉をたっぷり煮込んだソースをご飯にかけたプレートは、ご主人が一度挑戦していたのですが、モー栄養たっぷりおなか一杯、てかんじで食べ終わるまでにちょっと労力が要りました。

メニューは、タイトルこそけっこうおしゃれな名前にまとめてあるので、よくその下の説明文を読んでおかないと、想像もつかない料理が運ばれてくるので、読解力は必須です。
なんというか、この土地だけのことじゃないんでしょうが、ある程度の年齢になると、みんな男女関係なく体格がすばらしい…!
こんなにたっぷりとあのような料理を食べていればさもありなん、と実感いたしました。

デザート菓子類もすごい迫力です。River Walk内のフードコートに近づくと、日本では未体験レベルのすさまじく甘い香りがしてきます。
プラリーヌ・ファッジといった、甘い甘ぁいお菓子を職人さんたちが歌いながら作成する店先は、やっぱり地元の家族連れが行列!

コーヒーも名物な街です。毎日かなりの数飲みました。豆の輸入量は世界一だとか。
コンベンションセンターにも、エスプレッソのワゴンがロビーに数箇所出ていて、時差ぼけ覚ましに一気のみしてました。(+_+).。o○

街の治安
それほど出歩いてないんですがわりとパトカーや、トランシーバを持ったお巡りさんに出会うことが多かったので、昼間は一人で歩いていてもそれほど危険じゃないかな、という気がしました。
ただ、Electronic Theaterを観たあたりはホテル街の外れの、いかにも地元のさびれた元商店街的街角というような雰囲気のところで、暗くなったら絶対怖いと思いました。
人種はそれこそいろいろなんですが、半分以上が黒人の方々で、ホテルやお店で働く人も皆そうです。
男女ともに恰幅のよい人が多くて、大迫力。でも子供はお人形のようにちっちゃくてくっきりかわいらしいの。洋服も派手だしね。

Saks Fifth Avenue
アメリカ水族館の前から伸びる通り沿いにあるCanal Placeというショッピングモールの中心的な位置にあるデパートです。
Hiltonからはちょっと暑いのを我慢して、でも簡単に歩ける距離です。
River Walkの庶民的な店構成と違い、ここは「観光地の大型DFS」的高級ブランドショップばかりです。小さいながらたいていのブランドが揃ってます。
日本で買うよりは安いものもあるんですが、消費税の高さを思うとあまり免税店的勢いで買う気にはなれません。とりあえず控えめの予算で化粧品やお土産のバッグなどを買いました。

消費税
なんと9%もとられるのでびっくりです。ちょっと財布の紐が締まりました。
ただし、外国人旅行者に対しては消費税が後から払い戻される制度があるのでまとまった値段の買い物をしたらこまめに、バウチャーと呼ばれる消費税領収書をレジで書いてもらうことをおすすめします。
大きなモールならたいてい適用されています。これにはパスポートの番号などが必要で、コピーで十分通用するので持ち歩きましょう。
払い戻し窓口は空港にありますが、早朝や夜の出発で間に合わない場合は、窓口の脇に封筒がおいてあるので
そこに必要書類のコピーとバウチャーを同封して郵送すると小切手を送ってもらえます。(帰国後30日以内のみ有効。)

Jazz
Hilton内には、ピート・ファウンテンズ・ナイトクラブという有名なライブハウスがあります。
ジャズクラリネット奏者のPete Fountainさんがノリノリで吹きまくる、最高なステージでした。
とにかく、すごく楽しそうな、サンタクロース的笑顔で吹く人なんです。ああ私もJazzやりたい〜。
(ずっとクラシック畑だったんですが。10年やってたのよクラリネット。)
PeteFountain
何日か前に予約をしておいたのですが、それほど混んでませんでした。席料が$19で、その他ドリンクの注文をしました。
本当はフレンチ・クオーターなどを夜、散策したりすればもっとジャズな雰囲気も味わえたんでしょうが、でもこのライブハウスのおかげでアナログ・デジタル両極のNew Orleans旅行を堪能した思いです。
もっとも、River Walk専属のジャズバンドにも昼間、運がよければ出会えます。トロンボーン吹きのおじさんにウインクしてもらったのでうきうき見物。(^_-)
Saks Fifth Avenueのすぐ前でも、お金入れを前に、トランペットを座り込んで吹くおじさんを発見。そのまま通り過ぎると演奏をやめてしまいました。おっかなかったです。
歴史のある有名なライブハウスです。

英語
観光客に慣れている土地のようなのですが、だからと言ってハワイやグアムみたいに言葉のわからない日本人に優しいわけでもなく、私レベルではとても大変でした。
一人でデパートに行くときは、持ってきた英会話の「買い物」のページを丸暗記してから出かけたりね。あとはわあわあ単語を並べて大騒ぎするとなんとなく意思の疎通が…。
テレビは部屋にいるときはずっとつけてました。
HBO(アメリカの映画専門チャンネル)では、アニメのIron Giantにちょっと涙しました。かわいい巨神兵ってかんじでいい映画だ!
あとは日本でさんざん観たので英語でも「わかった気に」なってしまった「エントラップメント」なども。テレビは一番、勉強になっていいかもしれないです。

帰ってきてから
時差ぼけの回復に時間を要しました。
トランクが空港から届けられて、家で開けた瞬間に、甘いくて香ばしい、いい匂いがしたんです。
手提げぶくろや服なんかにくっついたであろう、Cafe du mondeの粉砂糖とか、地元料理のスパイスとかが混ざってるような感じ。New Orleansの空気そのものの香りです!
うっとりしましたよ。いいところだったなあ。また行きたくなっちゃいました。次の開催は何年だろう…。
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